本部地区第122回歩こう会

「旧東海道 川崎宿を歩く」

令和5年10月26日(木) 参加者15名

 ( 顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
国立演芸場にて集合写真
後列左より、石井和夫、森 邦彦、小花秀一、高田裕治、山岸鷹雄、
早出誠治、内藤誠治
前列左より、柘植 茂、木原仁博、原田浩次、山崎進弘、原口尚武、
岡本邦雄、富山憲一、西牟田健

  爽やかな秋晴れのもと、「旧東海道を歩く」としては戸塚宿以来4年ぶりに川崎宿を歩きました。
 13:30にJR川崎駅に集合、「NPO法人神奈川区いまむかしガイドの会」のお二人に
 コースを案内していただきました。
 
  川崎宿は東海道五十三次のうち日本橋から2つ目の宿場(品川宿の次)で、
 元和元年(1623)につくられ、今年が起立400年に当たります。
 久根崎(くねさき)・新宿(しんしゅく)・砂子(いさご)・小土呂(ことろ)の4つの村で構成され、
 当初は1村当り40戸足らずの小さな村でした。
 川崎宿の財政は当初厳しかったそうですが、本陣職:田中休愚の働きで六郷の渡し船の運営を
 請け負うようになり、宿場として大きな収入源を得るようになったそうです。
 
  【コースの概要】
 *川崎駅を出発、川崎市役所本庁舎の前を通り第一京浜を六郷橋まで歩きます。
  (川崎市役所本庁舎〜稲毛神社〜真福寺〜六郷の渡し跡周辺)
 ・川崎市役所本庁舎:老朽化のため建て替えられ今年6月に竣工、
10月から新本庁舎での業務を開始した。
 ・稲毛神社:平安時代の創建で、「河崎山王社」と呼ばれていたが、
明治になって「稲毛神社」と改めた。
       小土呂橋の遺構や旧六郷橋の親柱など歴史的遺産も多くある。
 ・真福寺:本尊は薬師如来。当初は多摩川河畔にあったが昭和25年(1950)、現在地に移転した。
      市内最古かつ最大の庚申塔がある。
 ・万年屋跡:万年屋は一膳飯屋として始まったが、奈良茶飯が名物となって宿内一の茶屋となった。
       アメリカ総領事ハリスや皇女和宮も宿泊したと伝えられている。
 ・明治天皇六郷渡御碑:明治元年(1868)10月の明治天皇御東幸の際は六郷川に23艘の川船を並べて
            その上に板を敷き、長さ50間(約90m)、幅3間(約5m)の船橋を架けて渡った。
 ・長十郎梨発祥の地:砂質土壌が果物栽培に適していたことから、寛政年間頃より多摩川下流域で果樹栽培が始まった。
           長十郎梨はこの地が発祥とされている。
 
 *ここからは旧東海道を歩きます。
  (田中本陣跡〜助郷会所解説版〜東海道かわさき交流館〜宗三寺〜問屋場跡〜高札場跡〜佐藤本陣跡〜小土呂橋跡)
 ・田中本陣跡:本陣家の主人・田中休愚は本陣、名主、問屋役の三役を兼務し、後には三万石支配の代官職にまでなった。
        明治元年(1868)の明治天皇御東幸の際は、田中本陣で昼食休憩をとった。
 ・助郷会所解説版:助郷は馬や人足が不足する場合に周辺村落から人馬を徴収する制度で、
          助郷会所には村の代表が詰め、人馬の手配を行った。
 ・東海道かわさき交流館:川崎宿に関する歴史文化等の資料展示を行い、
             市民の文化の振興に寄与するため平成25年(2013)10月にオープンした。
 ・宗三寺:鎌倉時代創建の勝福寺が前身といわれている。戦国時代に小田原北条氏に仕えていた間宮信盛が寺を再興した。
      境内には柔道家・古賀稔彦氏の墓や川崎宿の遊女の供養塔がある。
 ・問屋場跡:次の宿への人馬継立(乗換え)を行う場所で、宿役人が詰めていた。
 ・高札場跡:高札は幕府の基本的な法令などを書き記したもので、多くの人の目に触れるように宿場の中心地に置かれた。
 ・佐藤本陣跡:幕末には14代将軍徳川家茂が京に上る際に宿泊した。明治時代には詩人佐藤惣之助がこの家で生まれた。
        惣之助は「六甲おろし(阪神タイガース応援歌)」や「人生の並木路」・「赤城の子守歌」など
        多くの歌の作詞をした。現在はこの地に佐藤惣之助の碑が建てられている。
 ・小土呂橋跡:新川通りはかつての新川堀で、東海道が横断するところに架かっていたのが小土呂橋。
        昭和7年頃に新川堀は埋め立てられ、交差点脇に親柱が保存されている。
        享保年間にベトナムから来たゾウがこの橋を渡って江戸に行ったといわれている。

  約3時間のコースを歩き終え、川崎駅近くの懇親会場へ。
 定刻の16時30分、初参加の内藤さんに乾杯のご発声をお願いして懇親会をスタート、
 にぎやかな語らいが続いて予定の2時間を迎えたところで原田さんの博多一本締めで閉会となりました。
 
  次回は年明けの1月11日(木)、「千寿七福神めぐり」を予定しています。
  多くの方のご参加をお待ちしています。
 (今年1月に予定していて中止となった企画の再チャレンジです。)
 
  今回の出席者は以下の15名(敬称略)でした。
   石井和夫、岡本邦雄、小花秀一、木原仁博、早出誠治、高田裕治、
   柘植 茂、富山憲一、内藤誠治、西牟田健、原口尚武、原田浩次、
   森 邦彦、山岸鷹雄、山崎進弘 
 
                                      (幹事:小花秀一 記)
 
  
  
スナップ写真@スナップ写真A
懇親会風景

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