宮下パソコン・ワンポイント講座(第5回)


 パソコンの動作を速く、快適にするために
  メモリーを増設しよう。Internet回線はブロードバンドにしよう。


 今回は、主として、Windows98やWindows Meのパソコンを使っている方にご教示する講座です。
 皆さんのパソコンは、インターネットのいろんなホームページを閲覧したり、容量の大きい写真や画像を扱ったりするときに、動作が極端に遅くなったりしませんか?
 パソコンの操作の速さは、メモリー容量の大きさによって決まります。

 まず、あなたのパソコンのメモリー容量はいくらか調べてみましょう。
  *デスクトップ画面の「マイコンピュータ」の中で右クリックします。
  *表示されるメニューの一番下の「プロパティ」を選択クリックします。
  *「システムのプロパティ」画面の一番下の方に、メモリー容量が書いてあります。
 たとえば、「63MB RAM」と書いてあれば、64MB(メガ)ということです。「124MB RAM」と書いてあれば、128MB(メガ)ということです。

 メモリーとは、前回の講座でご説明したように、「パソコンを操作するための作業机」とイメージしてください。当然のことながら、作業机が広いほど作業しやすくなるわけです。
 具体的に説明しますと、パソコンは、アプリケーションソフト(Internet Explorer、Outlook Express、Word、Excelなど)を起動すると、そのプログラムやデータを、ハードディスクからメモリー(作業机)に読み込みますが、読み込むデータがメモリーの容量を超えると、ハードディスクの一部をメモリー代わりに使います。(これを「スワップ」といいます。) ハードディスクはデータを読み書きするスピードが遅いため、スワップが起こるとパソコンの動作が極端に遅くなると言うことです。

 メモリー容量は、一般的に、Windows XPのパソコンでは256MB、Meでは128MB、98では64MB程度が標準です。
 インターネットを閲覧したり、容量の大きい写真や画像を扱ったりすると、どんどんメモリーの残量が減少していきます。メモリー容量の少ないパソコンほど、早く「スワップ」が起こると言うことです。
 パソコンの動作を速く、快適に楽しむためには、メモリー容量は、最低でも128MB以上、できれば256MB以上は欲しいものです。

 なお、メモリー容量は大きいほどベターですが、パソコンの使い方によっても、メモリーの消費を抑えることができます。
*前回の講座で、ご説明したように、デスクトップのショートカットアイコンの数を減らすことにより、メモリーの消費を抑えることができます。
*パソコンを長時間使っていると、次第にメモリー残量が減っていきます。パソコンを再起動することで、メモリー残量が回復します。したがって、パソコンの動作が遅くなったと思ったら、一度、再起動してみてください。

 また、インターネット閲覧速度の早い、遅いに関しては、メモリー容量だけでなく、インターネット回線がアナログ電話回線か、ADSLなどのブロードバンド回線かによって、大きく差が出てきます。当OB会ホームページを含め、インターネットのいろんなホームページを快適に閲覧するためには、現在、インターネット回線がアナログ電話回線の方は、加入しているプロバイダーに連絡し、ADSLなどのブロードバンド回線に変えることをお勧めします。アナログ電話回線からADSL回線に変えたら、インターネット閲覧速度が、500倍から1,000倍速くなります。

 まとめとして、
 パソコンの動作を早くし、快適にするためには、
1)メモリーを増設しましょう。
  一般的に、ノートパソコンの場合、購入時のメモリー容量の2倍まで増設できます。
  私の場合、前のパソコンはWindows98でメモリーが64MBでしたが、64MBのメモリーを増設し、128MBにして使っていました。
  メモリーは電気屋さんで売っていますが、機種ごとに使用できるメモリーが違いますので、パソコンの取扱説明書の「メモリーを増設するには」のページをよく読んでください。また、メモリーの取付け方法も取説に書いてあるはずですが、わからない場合は、ノートパソコンを電気屋さんに持参して、メモリーを取り付けてもらって下さい。
2)インターネット閲覧の動作を速くするためには、上述したように、Internet回線が、アナログ電話回線である場合は、ブロードバンド回線に変更しましょう。ブロードバンド回線には、ADSL回線、CATV回線、光ケーブル回線などありますが、ADSL回線であれば、現在加入しているプロバイダーを変更しなくても、回線を切り替えることできます。まずは、プロバイダーに相談してみましょう。
3)前回の講座でお知らせしたように、デスクトップ画面のショートカットアイコンの数を最小限にしましょう。(アイコンの数が多いと、それだけメモリーを消費してしまいます。)
4)パソコンを長時間使っていて、パソコンの動作が遅くなったと思ったら、一度、再起動してみてください。メモリーの残量が回復します。

 今回は、メモリーを増設して、パソコンの動作を速く、快適に使う方法を中心に説明しましたが、もう一つの悩みの種は、パソコンを長時間使っていると、画面が固まってしまう現象、いわゆる「パソコンがフリーズする」問題です。この原因は、メモリーではなく、「システムリソース」の残量がなくなってしまうことから起こる現象です。
 
 なお、以上の点で不明の点がありましたら、宮下までメールでご照会下さい。  
 
  次回は、パソコンをフリーズさせない使い方」を掲載いたします。

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