東京湾「ランチクルーズ」

   「船で食事もいいな」と言うことで、仲間4名で東京湾「ランチクルーズ」に参加した。
船名「シンフォニー モデルナ」、総トン数:2618トン、全長:83メートル、全幅:13メートル、乗客数:600名、ランチクルーズ用の船室名はフォーシーズンである。 
 船長の挨拶の後、定刻13:50ドラの音とともに、日の出埠頭を離れる。
 ランチクルーズ用の客席120席に対して客は約50名。家族連れ、夫婦連れ、中年女性グループ、若いカップル等々であり、味気ない男性同士は私達だけであった。
 全員が眺めの良い船窓に沿ったテーブルに着席。船速12ノット(時速約22Km)。
 左舷の船窓から先程まで見えていたレインボーブリッジが消えるとほどなく、前菜が運ばれてくる。本日の献立はフランス料理で、ホタテとラタトゥユのガレット仕立て、スープ、アイナメのムニエル、牛フィレ肉のステーキ、デザート、パン、紅茶/コーヒである。
 海を眺め、なかなかのフランス料理を味わい、いろいろな話題を交わしながらのランチで、なんとなく寛いだ気分になる。
 左前方の赤い灯台と、右前方の白い灯台までが東京港で、それを抜けて東京湾に出る。
 船は殆ど揺れを感じない。左舷の遙か向こうにディズニーランド・ディズニーシー。昔の「夢の島」のゴルフ場、東京湾アクアラインの帆船の形をした排気塔なども見える。
 「昨日は、強風のため東京港内を回航しただけでした。今日は行いの良い人が居るのですね」とは、ウエイターの弁。
 羽田空港が近いので旅客機が間近に見え、貨物船や小形客船も往来している。順調な航行である。仲間の一人が「次は外国航路かな」と贅沢なことをつぶやく。その前に「日本近海クルーズ」を楽しむのもいいなと思う。
 デザートとコーヒが出て、15:15分に食事が終了。
 食後に、最上階のデッキに出る。外国人、若い女性等々、私達のランチクルーズ以外の乗船客も大勢いた。新橋・浜松町辺りに新しいビルが林立している様子がよくわかる。
 戻りは、東京港に西から入るコースをとる。レインボーブリッジをくぐると、まもなく日の出埠頭に近付く、定刻15:50分に接岸。船長とクルーに見送られてタラップを降りる。都会の喧噪から離れた、のんびりした2時間であった。 (吉井靖記) 東京湾クルーズの案内はここをクリック
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