長浜曳山まつり(続編)

平成17年4月14日(木)〜4月16日(土)

 先に本番前のご案内を致しましたが、お出掛け頂けなかった方は写真で祭の様子をご覧下さい。
 祭前日の13日から16日の4日間は、雲一つない快晴が続き、日中は気温も20度近くまであがって、豊公園の桜も一気に満開になるほどの祭日和でした。
 13日午前10時:「御輿渡御」長浜八播宮から御旅所まで御輿が担がれ祭の幕開けを街中に告げます。
 14日午後1 時:「登り山」
 前日の「くじ取り式」で決まった順番に従い田町組・月宮殿、本町組・春日山、御堂前組・諌鼓山、北町組・青海山が歌舞伎役者を乗せて、笛・太鼓の祭囃子も賑やかに曳行し、長浜八幡宮に4基の山が勢揃いします。
 14日午後7 時:「役者タ渡り」
 子ども歌舞伎の役者全員が父親に引かれて長浜八幡宮から街中へ道中します。
 沿道の見物客の求めに応じて見栄を切り、拍手喝采を受けます。役者は12才以下の男の子ですが、女形の何とも言えない可愛らしい仕草に感嘆の声があがります。
 15日午前8 時:「役者朝渡り」
 10時から披露する子ども歌舞伎のために、役者や関係者が町内から道中して来て、長浜八幡宮の神前に無事に役を果たせるようお参りします。
 15日午前9時 :「長刀組太刀渡り」
 相撲取りのいでたちの若衆が先導した勇ましい鎧武者の行列が長浜八幡宮へ到着して、「翁招き」の儀式で子ども狂言奉納の始まりを告げます。
 15日午前10時から午後9時前まで:「子ども歌舞伎」
 八幡宮と街中の辻、御旅所で各山ごとに5回に亘り子ども歌舞伎を演じます。
 豆役者のかわいくて、堂々とした名演技に観客から拍手と歓声が鳴りやみません。
 15日午後9時、御輿が御旅所から八幡宮へ戻り、その後各曳山も御旅所から町内へ戻ります。
 16日は資金面で祭を支えてくれた市民を招いて、地元の町内で歌舞伎を披露し、祭は夜遅く閉幕します。
 ある山組の子ども役者の宿を仰せつかったご主人から聞いた苦労話を付言します。山の出番町内で―番苦労することは、資金集めと山を曳く人を集めることだそうです。
 一回の出番で、費用は1千万円近くにのぼるそうで、3年間でこの資金を集めることを繰り返しておられるわけですが、最近は年金生活者が増えて寄付をお願いし難くなっているとのことです。
 また、山組の町民の方も高齢化しており、重い曳山を曳ける人が少なくなって困っているそうです。本番は学生アルバイトを雇うそうですが、町内を曳くときは町民だげで曳くため、人集めに苦労しているとのことです。山組町内の方々の重い負担と大変なご苦労で伝統の曳山まつりが守り続けられていることになります。
柴田清廣記
みこし渡御 月宮殿
月宮殿と役者 春日山
諌鼓山 青海山
曳山勢揃い 役者夕渡り
役者夕渡り 役者夕渡り
役者朝渡り 役者朝渡り
長刀太刀渡り 長刀太刀渡り
御所桜堀河夜討 妹背山婦女庭訓
義経千本桜 信州川中島合戦

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