慶美展、東光展

加藤進さんが絵画展をはしごしました。


 平成18年4月26日(水)、絵画展のはしごをしました。
 ご案内をいただいたので、出かけて見ました。

 中村俊一さん。 サロン・ド・慶美展 銀座 文芸春秋画廊

 慶応の美術クラブ・パレットクラブのOBの有志5人(32年卒〜38年卒)が毎年絵画展を開いているとのこと。さすがに若いころから続いてやっているだけあって、作品はどれもすばらしい。
 仲間や先輩と忌憚のない意見を交換し合えるので、毎年がんばる気になるという。中村さんには会えなかったが、能登半島の岬を描いた作品「奥能登の夕暮れ」は、中村さんの例の深い青と緑が印象的、また「桔梗」は静寂な空間に、りんと咲く花の生命感を感じた。(勝手な感想)

 田中一英さん。 東光展 上野 東京都美術館

 公園口で、鹿島さん、有居さんに出会った。東光展を見ての帰りという。
 今年は「一休み」F80号という作品。
 田中さんは例年、「働いている人」がモチーフで、今年もやはり働く人だった。
 パン焼き釜の前で、トングを手にしたまま、一息入れている若い女性。釜から焼きあがったパンをラックに移して、次の作業に入る前の一休みだろうか。パートさんやアルバイトではなく、修業中のパン屋の娘かなと想像してしまう。ごくろうさんと声をかけたくなる。パンや釜の余熱が伝わるような雰囲気もある。
 作品の下に「会友推挙」と書かれたカードがついていた。ご本人がよければ、会友として推薦されいるのですよと。やっぱりね。すごいなあ。
                      (加藤 進 記)           

中村俊一さんの「奥能登の夕暮れ」 中村俊一さんの「桔梗」
田中一英さんの「一休み」

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