長浜支部24年度見学会

国立印刷局彦根工場と宮川仏壇彦根工場見学

平成24年10月25日(木) 参加者 25名

 ( 顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
国立印刷局彦根工場前にて記念撮影

 秋晴れの好天気に恵まれ、長浜駅から途中米原・彦根南駅に全員集合した。 
 今回の見学先は国立印刷局彦根工場と(株)宮川仏壇彦根本社工場見学である。
 南彦根駅に降り森川会長の挨拶の後、幹事北村さんより今回の彦根印刷局へ入門する前に注意事項の連絡があった。
1)構内に写真ビデオ・撮影禁止 (但し写真は玄関前の指定場所の撮影のみ)
2)各自の持ち物・大きなバッグ・カメラ・携帯電話など持ち込み禁止
3)見学中は静寂に大きな声はださないように
4)飲酒はもちろん禁止

 やはりお金の印刷するところは厳しくしているいるのだなと思いながら、南彦根より約1000mを歩くと印刷局の正門守衛所で、敬礼を受け インフォメーションルームへ案内された。 (13時15分着)
 印刷局の工場案内担当者 古川さんのセキュリティの説明の後、印刷局の製造工程をビデオで学習した。(約20分)

 いよいよ工場見学、構内は私語禁止、皆が神妙に歩き、2階の見学通路窓越しに広い工場(南北約200m×東西100m)内の機械のレイアウト説明 を聞き印刷ラインが4系列でお札表面印刷機から運搬、裏面印刷運搬、お札の刻印印刷運搬までを見学した。
 各機械より次の機械への運搬は、リフター付き台車で紙幣(紙)が運ばれていたが、見た限り1億円の印刷紙が次工程へ運ばれているように思えた。 印刷スピードは1万円×20枚が/約1秒で印刷されている。
 たまたま、見学したときは4系列のうち中央の(約50m先)1系列のみが印刷稼働中。
 印刷局員がまだ切断されていない20枚の紙の印刷検査を何人かで検査していた。
 稼働してない印刷機は、印刷局員による印刷機の分解・調整作業が目の前で行われていた。

 古川さんの現地説明では、とにかく各機械からのお札(紙)の移動だから、必ず数量が合うまで細かく紙を数える。印刷ラインで破断での詰まり破れが生じるとパズルの組み合わせのように紙片を貼り付け、貼り合わせが合うまで機械は運転できない規則になっている。
 印刷されたお金の切断検査工程は、見学コースに入ってないが、最終検査はお金をちょうど銀行員さんが凄いスピードでめくる光景を思い出させる。 残像検査で、すべて1枚1枚検査し、印刷ズレを皆無にしている。なお、検査員は女性がが行っている。
 工場から出た後は、再度インフォメーションルームで、お札の歴史や各年代ごとのお札が展示されている。
 その他にも、印刷機の構造、お札の原版の作り方、スケッチから彫刻等、線の太さ0.1ミリで彫刻していることなど、とにかく偽造されないために技術の総力をあげて紙幣を造ることを力説された。
 なお、1億円とは どのくらいの重さですか?1億円を重ねたらの質問に皆さんわかりますか?
 正解は、重量10Kg、高さ1mだそうです。

 古川さんの説明の後  質問コーナーあリ
  ・本当に検査ミスないのですか? クレーム0です
  ・工場の火災のときは? 起こさないようにしてるが、市の消防へ連絡
  ・工場はクリーンルームではないが? 紙から出る紙きれを気にしてる

 工場内でお札のタオル・お札のお菓子・模造メダルなど買って工場を15時頃、笑顔で退場した。

 次は、彦根印刷局を後にして、すぐ御隣にある宮川仏壇まで徒歩200m。
 宮川仏壇社長 宮川さんの挨拶を受け、インフォメーションルームで仏壇製造工程の概要、また、彦根・長浜で、なぜ仏壇産業が伸びたか(昔は刀・鎧兜など製作していたものが、平和産業へ)など丁寧に説明してもらった。
 仏壇展示室にて、彦根仏壇・浜仏壇(長浜)の違いや各宗派ごとの仏壇の違いなどが説明された。
 とにかく高価なものは1千万円クラスからお手頃品までいろいいろ見て回ったが、時間がたらないくらいだった。
 次は、仏壇倉庫へ全国各地から集まったものが多数並んでいた。
 <仏壇のお洗濯室>
  古い仏壇の飾りなど奇麗に取り外し、汚れなど拭き取り、金箔・飾り・金具再組み立てなど細かな仕事である。
  昔のものほど難しい、熟練された仕上げ師しかできないなど説明を受けて現地作業を見学した。
  生地修理・細かな仕上げ作業・金箔貼り作業・金箔仕上げ作業・金箔磨き作業・組み立て作業など各作業を細かく見学

 <工程見学後 質問コーナーあり
  最近の売れ筋は?  財布の状態で決めてください
  仏壇はいつそろえるのがいいのだろう?  余裕があるときだそうです 
  大きいものはアパートでは入らないが?   小さいもので魂を込めればよいです
 など質問し、面白おかしく返答していただきました。宮川仏壇の前で笑顔の集合写真を撮影して見学を終了。

 反省会は、ビバシティにて実施され、1次会は18時終了した。

 なお、今回の見学会は普通見ることのない、印刷局・仏壇製造・修理など見学して大変よかった。
  幹事さんの事前調査など大変だったと思います。ありがとうございました。

 今回の参加者は、つぎの25名でした
  磯田 智、大浦憲二、大西義夫、垣見源一、梶 道信、金沢淳三、川上由明
  北村柾美、岸本一郎、後藤健二、坂上 聡、笹田憲治、佐伯清忠、澤田正行
  鈴木健治、堤 賢三、西沢芳朗、服部重受、馬場智章、広瀬 毅、宮沢 勉
  武蔵秀夫、村上孝司、森川栄壽、安野孝美
                                   (澤田正行 記)(写真 森川栄壽)  
宮川仏壇お洗濯工場 宮川仏壇前にて
恒例の懇親会風景

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