長浜支部27年度見学会

創業300年の老舗企業「大塚産業グループ」を訪ねて

平成27年11月5日(木) 参加者 26名


 長浜支部恒例の見学会は、江戸中期から時代の変化に応じた業態転換を行いつつ、
 3世紀にわたり成長し続ける湖北の老舗「大塚産業グループ」の歴史に触れながら
 その企業家精神を学ぶことを目的として、11月5日に総勢26名が参加いたしました。
 
 大塚産業が、地域活性化のために、戦後すぐに野球部を創設し、全国都市対抗野球に昭和23年・24年連続出場し、
 元中日ドラゴンズの大島信雄投手をはじめ9人の選手がプロ野球の道に進んだことは、
 地元でもあまり知られていないが、年配者には懐かしい思い出の一つである。

 又、三菱樹脂長浜工場南地区は戦前大塚産業の敷地であったことは、
 当社の先輩たちからよく聞いていたためか、年配者の参加が多かった。
 最初に大塚産業クリエィツ(株)の大塚良彦社長から、1700年代初頭創業から今日までの大塚産業の苦難の歴史と、
 延々と引き継がれてきた企業家精神について、時の日本の動きを組み合わせながら丁寧で且つわかり易く説明いただいた
 (構内に移設された旧開智小学校の校舎にて)。
 特に、豊臣秀吉の城下町であった長浜の商人たちには、徳川時代に江戸に店を持つことがなかなか許されず
 江戸との取引には難渋しながらも(特に大井川と箱根の盗賊)、
 納期の正確さと信用で販路を次々と開拓してきたことなど興味深く聞かせていただいた。
 その後、自動車のトップメーカーにほぼ独占的に納入されている自動車用内装シート・ウレタンパット副資材・ヘッドレストなどの製造現場を見学した。
 
 質問タイムでは、「同族会社は中々難しいが、延々と続いているその理由は?」「見直しがされている蚊帳への取り組みは?」
 「廃棄物ゼロ活動」「改善提案」「安全・環境問題」などの活発な質問が出されましたが、
 社長や担当スタッフのかたから丁寧な回答をいただきながら有意義な見学会を終了しました。
 
 その後の反省会は久しぶりの長浜工場大志館のためか、20名あまりの参加があり大いに盛り上がり賑やかなひと時を過ごしました。
  
 参加者は次の26名でした。(敬称 略)
  東  正一  磯田 智   大浦 憲二  大竹 欣祐  大西 義夫  片岡 幹亘
  垣見 源一  金澤 淳三  北村 柾美  後藤 健二  佐伯 清忠  澤田 正行
  鈴木 健治  辻 彦太郎  堤  賢三  直井 一博  野呂 忠章  橋本 健 
  橋本 忠   馬場 智章  広瀬 毅   松宮 正之  松宮 瑞穂  武藤 實
  森川栄壽   安野 孝美
  
                                             (北村柾美 記)  
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