長浜支部「第21回歩こう会」

紅葉の観音の里めぐり

平成22年11月19日(金) 参加者 17名

 ( 顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
芳州庵にて記念撮影

 晩秋の候、恒例の秋の歩こう会が開催され、今回は紅葉に映える湖北の観音の里めぐり(歩程約10km)を17名の参加で実施しました。
 参加した皆さんの日頃の行いがよろしい為か、雲ひとつ無い絶好の秋晴れに恵まれて、観音さまを拝観しながら、真っ青の空に映える紅葉の紅色、イチョウの黄金色等を満喫しました。
 スケジュールは、木ノ本駅(集合)→己高閣・世代閣→鶏足寺(昼食)→石道寺→雨森芳州庵→渡岸寺観音堂→高月駅(解散)の行程としましたが、途中の山道、鶏足寺の急な石の階段等も全員元気に踏破しました。最後は長浜駅近くで希望者による反省・懇親会が実施されました。

 見学した名所・旧跡の内容は下記のとおりです。
<己高閣・世代閣>
 平安から鎌倉時代にかけて、山岳霊場として数多くの寺社が己高山にありましたが、時代とともに廃寺となり、その寺に残された貴重な寺宝を安置するため、昭和38年に己高閣、平成元年に世代閣が文化財収納庫として建設されました。その中には、鶏足寺の本尊であった十一面観音像、法華寺の薬師如来像・乾漆十二神将立像といった国指定の重要文化財や県の重要文化財も多数含まれています。
<鶏足寺>
 己高山の山頂近くにあったが廃寺となり、山麓の古橋から近いところに、鶏足寺(旧飯福寺)として残り、現在は湖北随一の紅葉の名所として観光客が多く訪れる。
<石道寺>
 己高山一帯に僧坊38宇を抱える大寺でしたが、明治に廃寺となり、大正初期に高尾寺と合併して現在地に建立され、石道寺観音堂にあった諸仏を移して今日に至っています。本尊は、平安時代の木造十一面観音像(重要文化財)で、像高174cmで、朱をほどこした唇、均整のとれた丸みをおびたフォルムを持つ観音さまで、子授け観音さまとも言われています。両脇の持国天、多聞天も、ともに重要文化財に指定されています。
<雨森芳州庵>
 東アジア交流ハウス雨森芳州庵は、昭和59年に、滋賀県の「小さな世界都市づくりモデル事業」の指定を受け、芳州の出身地に建設されました。
 芳州は、江戸時代中期の儒学者で、朝鮮との外交に活躍した人です。芳州の功績を称え伝える活動以外に感心したのは、家々の間を川が流れ、水車が回り、鯉が泳いでおり、道や川や家の前に花があふれ、行き違った村の人が「コンニチワ」と挨拶されるすばらしい村づくりがされていることです。
<渡岸寺観音堂>
 本尊の十一面観音像は、高さ1.95メートル、平安時代初期の一木造で、井上靖の「星と祭り」や水上勉の「湖の琴」、土門拳の写真などにより紹介され、全国的に有名です。眉から鼻にかけての線は秀麗かつ気品に溢れ、腰を少し左にひねった姿態は、官能的でさえあります。

参加者は、次の17名でした。
 足立英治、磯田 智、北村柾美、木下勝康、後藤健二、坂上 聡
 佐伯清忠、佐藤正敏、鈴木健治、外海金太郎、中村利之、西川多気夫
 西沢芳朗、野呂忠章、馬場智章、森川栄壽、世森幹治
                                    (木下勝康 記)
 写真は、磯田 智さんの提供です。

己高閣入口 鶏足寺入口
鶏足寺の紅葉1 鶏足寺の紅葉2
石道寺 反省・懇親会

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