長浜支部第34回歩こう会
琵琶湖西岸(高島市南部の歴史散策)
平成29年5月25日(木) 参加者 13名
(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます)
白髭神社の鳥居の前で集合写真
後列左から:金澤淳三、北村柾美、柴田喜三、鈴木健治、大村元孝、
杉原謹吾、木下勝康
前列左から:野呂忠章、馬場智章、岩根信次、富岡秀雄、磯田 智、
直井一博
今回の歩こう会は、いつもよりやや少ない13名が10:25にJR近江高島駅前に集合。
支部長挨拶、準備体操の後、琵琶湖岸の方向に向かって出発した。
朝方はかなり降っていた雨もこの頃には傘も要らない程になってきた。
出発して僅か10分ほどで大溝城址に到着。
この城は信長の甥信澄により築城(設計は明智光秀と伝わる)されたもの。
琵琶湖の内湖(乙女が池)に隣接しており、草木が生い茂る本丸跡に上ると、
途端に戦国時代にタイムスリップしたような気持にさせられる。
そのまま乙女が池沿いを南下。
この池は万葉の時代には琵琶湖の入江で、北端部には港もあって交通の要衝であり、
古代戦乱の場にもなったとのこと。
その後内湖となったもので、現在池は景観整備されていて自然豊かでかつ美しい。
更に、山が琵琶湖に迫る急斜面沿いの細道(往時の西近江路)を南下すると、
山の斜面に鵜川四十八体石仏群が現れる。
像高1.6m前後の花崗岩丸彫りの阿弥陀如来坐像33体が東(琵琶湖)を向いて座っておられる。
更に南下すると白髭神社の湖中大鳥居が見えて来る。
近寄って見ると静かな湖面にあってなかなかに大きい。
白髭神社は近江最古の大社で、猿田彦命が祀られている。
ここからは湖岸沿いを逆向きに北上。
1qほど行った所の白ひげ浜水泳・キャンプ場
(有料だが管理されたきれいな浜)でお弁当を広げて昼食。
昼食後は青空も見える中、元気に再出発。
北上を続け、朝スタート地点の高島駅前を一気に通り越して、
1時間余りで高島歴史民俗資料館に到着。
展示物を見ながら館長さんから、高島市には多くの古墳がある事や、
古墳や遺跡からの発掘品などについて丁寧な説明を受けた。
近くの鴨稲荷山古墳では納められていた大きな石棺を見ることもできた。
ここから鴨川沿いに下り(東進し)、さらに北上して中江藤樹の里に到着。
藤樹書院ではボランティアの方から、中江藤樹記念館では館長さんから、
短時間ながら熱心な説明を受け、日本陽明学の始祖と言われる中江藤樹の思想、
人となり、近世におけるその影響、などの一端に触れることが出来た。
近くの道の駅に寄った後、安曇川駅にて16:20に解散。
結果的には天候にも恵まれ、全員が無事約12qを踏破することが出来た。
今回は、高島の歴史と自然、そしてOB各位との触れ合いが充分に満喫できた1日でした。
お世話になった幹事さんに感謝しつつ次回の再開を約束してお別れしました。
<記 柴田喜三>
新緑の乙女が池を歩く
四十八体仏に会う
高島歴史民俗資料館にて
藤樹書院にて
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