長浜支部第41回歩こう会

秋の坂本を訪ねて

令和4年11月25日(金) 参加者17名

 (顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
滋賀院門跡にて集合写真
後列左から:中嶋 清、北村柾美、川上由明、柴田喜三、落合義行、
笹田憲治、曽我 健、矢野彰毎
中列左から:直井一博、森川栄壽、落合紀子、小林貞人
前列左から:伊藤冨秋、橋本 忠、鈴木健治、大岡弘和、西川 裕

  令和4年11月25日(金)10時前に京阪電鉄坂本比叡山口駅に集まりました。
 小林貞人支部長の挨拶の後、西川裕幹事の説明があり、
 地元のボランティアガイド2名の案内でスタートしました。
 
  「小春」というのは旧暦10月の名前なので、
 11月もおわりになると使ってはいけないという話を聞いたことがあります。
 しかし今日は、「そんなことええやん!」と言いたくなるほどの好天気。
 快晴、無風、歩くと汗ばむほどの暖かい日になりました。
 
  元はといえば、大河ドラマ「麒麟が来る」放映中に
 明智光秀ゆかりの地である近江の坂本(大津市の北部です)を訪ねる
 企画を西川さんが準備したのですがコロナのために実現できなかったのです。
 今年、大津在住の今村翔吾氏の「塞王の盾」が直木賞を受賞して、
 「穴太衆」にスポットが当たったので、再び「行ってみよう」となりました。
 
  この歩こう会で最も印象に残ったのは青空と陽ざしに映える紅葉でした。
 ところどころに見られた、天に向かって高く咲く皇帝ダリアも見事でした。
 
  最初に訪問した「滋賀院門跡」とその周辺に残る「穴太積みの石垣」はきれいに苔むして、
 自然石の不思議なバランスの美しさを見せ、塀や生け垣を引き立たせておりました。
 戦国時代の終わりから江戸時代にかけて「穴太積み」の頑丈さが認められ、
 全国の城の多くがこの石積みを採用したのだそうです。
 滋賀院門跡は、天台座主となった皇族代々の居所であったために高い格式を誇り、
 江戸時代初めの狩野派の障壁画や美しい庭園を持っています。
 
  次に訪れたのは日吉大社です。ここもきれいな紅葉に彩られ、菊花展もやっていました。
 ここは全国の山王さんの総本宮です。東本宮と西本宮を持ち、どちらの本殿も国宝です。
 東本宮から少し下って、琵琶湖を望む大宮川緑地でガイドと別れ、昼食をとり、
 なだらかな坂を上って西教寺に向かいました。
 
  西教寺は、明智光秀の菩提寺として知られるようになりましたが、
 同じ天台宗の延暦寺や三井寺ほど有名ではありません。
 しかし拝観して寺域の広さ、建造物の大きさに驚きました。
 案内僧に、月さびて明智が妻の話せむという芭蕉の句を教わり、ジンときました。
 
  山の辺の道をたどって竹林院に向かいます。
 この道からも琵琶湖とその東岸、三上山などが見渡せます。
 長浜人にとっては西岸から琵琶湖を見るのは珍しい景色です。
 最後の訪問先は竹林院です。ここは昔の里坊で、延暦寺の僧の隠居所でした。
 このあたりには旧里坊が数多く残っていて、坂本の独特の落ち着いた景観を作っています。
 高名な鶴喜そば(本当は七が三つの喜ぶです)には入りませんでしたが、坂本はお勧めです。
 
  回の最大のトピックは落合夫人の初参加です。
 参加者中最若手でもあり、じいさんたちがヒィヒィ言っている中を颯爽と歩いておられました。
 歩程は8km余りだと思いますが、新規メンバーが少ないために毎年歳を加えて、
 以前は12kmとか14kmを歩いていたのにと少々悔しい思いもしています。
 
  集合した坂本比叡山口駅にもどり、来年5月の再会を約して解散となりました。
  
  参加者は、以下の17名でした。(敬称略)
   伊藤冨秋、大岡弘和、落合義行、落合紀子、川上由明、北村柾美、
   小林貞人、笹田憲治、柴田喜三、鈴木健治、曽我 健、直井一博、
   中嶋 清、西川 裕、橋本 忠、森川栄壽、矢野彰毎
 
                                      (記:直井一博)

竹林院にて集合写真 日吉大社の鳥居前にて集合写真
いざ出発 穴太衆の石積み

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