第53回歩こう会「東京下町を歩く 両国界隈散策」

平成18年9月26日(火) 参加者 27名


 ( 顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
相撲博物館前で記念撮影
両国界隈案内板

 9月26日(火)雨。案じていた当日のキャンセルは、お二方に止まり、総勢27名(内初参加3名)、両国駅西口改札口に集合。
 定刻13時5分、全員元気よく傘を差して出発。
 まず、両国国技館附設の「相撲博物館」を見学。若い館員の熱のこもった説明を受けながら観覧。
 次に予定していた「旧安田庭園」「隅田川テラス遊歩」「両国橋」は割愛。回向院に直行。
 回向院は明暦3年の振袖火事で犠牲になった無縁仏を供養するため、開創された無縁寺です。その後、火災、風水害、震災などで横死した無縁仏を葬る習わしとなって、現在、境内には多くの供養塔が並んでいます。その中にあって、「鼠小僧次郎吉の墓」が異彩を放っていました。
 回向院が人を集めたのは、一つには相撲興行にあります。天保4年から明治42年の旧両国国技館完成まで、春秋2回境内で相撲が興行されて、賑わっていました。
 一行は、雨に濡れた石塔に手を合せ冥福を祈り、防災への覚悟を新たにしつつ退去。裏門をくぐり、旧吉良邸に通じる無縁寺裏通りに出る。
 元禄15年赤穂浪士が討ち入った吉良邸は、当時2,550坪を擁する堅牢な屋敷でしたが、今は、敷地のほんの一部が松坂町公園となっていて、なまこ塀に囲われたその中に「吉良首洗い井戸」を残しているに過ぎません。
 さらに、一行は、雨を厭わず歩を進め、「芥川龍之介文学碑」「勝海舟生誕地」「一茶寓居跡」「北斎生誕地」を巡り、「江戸東京博物館」に至る。
 ここで、傘をすぼめて、一息つく。50分間、館内を自由参観。
 最終の懇親会場は、JR両国駅の駅舎を利用した居酒屋。天井が高く実物の土俵が設けてあり、相撲甚句の流れる相撲ムードが横溢した店です。それに合せて「ちゃんこ鍋」を囲む。一同、雨中同行の仲間を労い合って歓談。
 18時30分、3本締めでお開き。相撲甚句を背に散会。
                             (岩田幸三 記)

 <出席者は次の27名でした。>
 安彦 隆、石橋正康、市村義雄、伊藤敬輔、伊藤夫人(圭)、岩田幸三、木沢英雄、木原仁博、近藤久美、栄 洋一、坂本堅一
 佐藤 勇、塩澤敏行、下瀬英樹、白崎 勝、柘植茂、土川猛弘、花田正一郎、原田浩次、平松 久、藤原志朗、部谷宣之
 松内俊夫、宮下和久、山本 猛、山谷章浩、吉井 靖

 なお、写真は石橋正康さんが撮ったものです。

館員の説明を聞きながら相撲博物館を見学 回向院にて


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