第18回彩曜展

奥 宗治さんが出展

平成23年3月13日(日)〜17日(木) 東京・浅草公会堂1階展示ホール


 去る3月11日の東日本大震災が発生し、日本中が恐怖に慄き、相次ぐ重大災害情報 と頻発する余震の中、3月13日〜17日の予定会期どおり、無事に開催することができました。
 さすがに多数のご来場者を期待できるものではありませんでしたが、新国立美術館などで中止 を余儀なくされた展覧会もある中で、成功裡に開催できたことを喜んでいます。

 彩曜展は、昭和56年、全日本美術協会により、中堅作家育成を目的として発足した 「G81展」を母体とします。
 さらに、同時発足の「全展女流81G展」と昭和61年に合併し、「彩曜展」として今日に至ったものだそうです 

 私の出品作品は、「外川漁港」と題して、10号(F)の油彩画。
 昨年秋に、私の絵画活動の母体である「アネモネの会」(印西市)で恒例のスケッチ会として、犬吠埼への1泊2日の小旅行を実施。その時、描いた水彩画によるスケッチを原画として完成したものです。

 JR銚子駅から銚子電鉄の終点、「とがわ駅」から南へ坂を下ると外川の漁港に着きます。
 午後の船留めは出入りの船もなく、静かに明日の出漁に備えている様子でした。
 出漁準備を固めながらも、天候に一抹の不安を懸念する漁師の気持ちを、不安定な空模様に表現 してみました。
 防波堤に沿って行くと、勇壮な漁船群と背景の落ち着いた猟師街の家並みが独特の風情を見せて、大変お洒落な情緒ある港です。
                                                   (奥 宗治 記)
外川漁港 F10号 油絵 彩曜展会場風景

絵画と写真バックナンバー案内に戻る