第10回OB会作品展

横浜市:神奈川県民ホール第一展示室

平成22年2月22日(月)〜2月28日(日)

(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(初日)
(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(最終日)

 第10回OB会作品展は、例年通り神奈川県民ホールで、2月22日(月)から2月28日(日)まで、7日間開催された。
 本年度は10回目の記念すべき作品展であり、出展者および作品の増加を期待したが、絵画部門は出展者11名、作品29点、写真部門は出展者15名、作品36点で、全体でほぼ前回並みの作品数65点を確保するにとどまった。
 しかし絵画部門および写真部門ともに出展の常連が減り、他の地区の応援出展により作品数を確保し、両部門ともに多くの力作を出展されて、盛況裡に作品展は終了した。

 絵画部門の「油絵」は、平松さんの「冬の女」、奥さんの「小春日の丘」、日高さんの「夕焼け」、相川さんの「里山の風景」に多くの入場者の視線が集中する。いずれも常連出展者の方々の作品である。松本さんの「南部鋳鉄職人」、および南野さんの「花」は、他の地区からの応援出展作品であるが、それぞれの個性が光っている。
 水彩では、下瀬さんが3点出され、年毎に腕を上げられている。加藤さんの水彩2点では、「ふくろう」の絵に関心を示される来場者が多かった。宮武さんの水彩9点は、個々の絵に克明な説明文がつき、横浜の歴史を学ぶ格好の教材になりそうだ。
 今年の女性出展者は、絵画の2人と写真の1人である。絵画では前田さんが2点出展され、難しいアクリル画に挑戦している。また、金井さんも2点の出展であり、来場者の多くはパステル画に興味を示す。

 写真部門では、今回応援出展された「フォトクラブびわこ」の出展者(石丸さん、岩井さん、福原良一さん、福原茂さん、溝口さん、武藤さん)の作品は、琵琶湖周辺展示会において相応な評価を受けた力作ばかりである。
 「フォトサークル2000」課題作品は、真面目な作品作りを反映して作品は安定しているが、毎年同じ時期、同じ場所、同じ被写体での撮影が多く、今後、撮影テーマ、撮影場所、被写体等々を見直す必要がありそうだ。
 「フォトサークル2000」自由作品は、日本写真家連盟メンバーの青山さん、永松さん、吉井さん三人の作品が目を引く。メンバーではない6人の作品には風景のほかに、お祭りや動物のスナップ写真があり面白い。また、山崎夫人の写真2点は、女性らしさが滲んでいる作品である。
 東西合同撮影会は、20年秋が「琵琶湖周辺」、21年秋が「三浦半島・鎌倉」と2回開催され、今秋も開催が確定しており、できるかぎりの継続推進をお願いしたい。

 今回は、展示期間が7日間と長く、来場者の増加を期待したが、天候は安定せず春一番が吹いたり、津波警報が出たりで、途中伸び悩んだ。それでも最終的に来場者数は600人を超え、皆ほっと一安心。
 「三菱樹脂さんは芸術家が多い会社なんですね」と、来場者から声が上がったときは、褒められたのか、皮肉られたのか、一瞬戸惑った。来場者皆さんの印象は、例年と変わらず、概して好意的で、回を重ねるにしたがい、作品レベルは上がっており、次回も見に来たいという声が強かった。
 最後に、今回は10回という節目の記念作品展であることから、絵画・写真両部門ともに、他の地区の出展を仰いだが、従来部門のじり貧は明らかである。
 作品展をさらに継続するためには、OB会の新規入会者および他地区のOB会員に、一層門戸を開く必要があり、関東地区に限るという制限を取り除く時期が来たように思われる。
                             (柳澤知男 記)

会場風景 会場風景

作品一覧 
作品を見るには、下線のついた出品者名をクリックしてください
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相川武夫油 絵里山の風景
油 絵山の表情(谷川岳)
奥 宗治油 絵小春日の丘
油 絵鐘の音
加藤 進水 彩ふくろう
水 彩
金井ヒロ子水 彩お年頃
パソコン画ある日
下瀬英樹水 彩安達太良山 山頂
水 彩雄国沼と猫魔ヶ岳
水 彩緑道寸景
日高晃一油 絵夕焼け
 
平松 久油 絵ゲランドキャニオン
マーサーポイントからの眺望
油 絵ゲランドキャニオン
ヤヴァパイポイントからの眺望
油 絵冬の女
前田幸子水 彩捨てられし物
アクリル画 花
松本 弘油 絵南部鋳鉄職人
 
南野彰宏油 絵故郷の海
油 絵 花
宮武正浩水 彩石川町大丸谷坂
水 彩外交官の家
水 彩日本テニス発祥の地
水 彩山手本通り フェリス女学院前
水 彩山手カトリック教会
水 彩山手外国人墓地
水 彩旧根岸競馬場 一等観覧席跡
水 彩元町百段通り
   
   
   
   
   
青山新太郎写 真春の潮
写 真早春の薫り
久保秀雄写 真西湘祭礼(1)
写 真西湘祭礼(2)
写 真勤行途次
鶴岡英雄写 真盛 秋
写 真華やか
写 真暮秋の海
永松啓至写 真燃える秋
写 真新緑の響き
写 真雨に映える
橋本志眞彦写 真風薫る
写 真冨岳夕景
写 真陽光花
廣江昭道写 真燃える
写 真錦 秋
写 真紅の踊り
柳澤知男写 真ねむたいよ
写 真ルビーの魅力
写 真竹林の華
山崎 勲写 真 磐
写 真聞こえますか?
写 真潮 騒
山崎公子写 真初 雪
写 真秋 色
吉井道郎写 真滝秋景(北海道美瑛町)
写 真烈風旭岳(北海道東川町)
写 真古都の花
石丸 孝写 真光芒樹林
岩井文雄写 真大安吉日
写 真女厄坂
福原良一写 真初秋の夜空
福原 茂写 真ご褒美
溝口厚雄写 真天女の舞
武藤幹男写 真春 風
写 真蓮池のアート

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