第12回OB会作品展

横浜市:神奈川県民ホール第1展示室

平成24年2月21日(火)〜26日(日)

(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(初日)
(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(最終日)

 第12回三菱樹脂OB会作品展は、2月21日(火)から26日(日)までの6日間で開催された。
 昨年は、会期中に東日本大震災に見舞われ、一日休館を余儀なくされ、思いもよらない作品展となった。
 恐怖の体験が脳裏をよぎり、開催期間中の無事を祈らずにはいられなかった。被災地の速やかな復旧・復興を願うばかりである。
 また、今回は例年どおり2月下旬の開催であったが、寒い日々が続き、会期も短く、来場者は概して低調であった。

 本年度の作品は、絵画部門が37点、彫刻部門が3点、写真部門が42点あわせて82点となり、2年続いて前年の作品数を上回った。

 絵画部門は、出展者数13名、作品数37点であるが、「油彩」には大作が多かった。
 奥さんの「涼」は屋久島の大川の滝を圧倒的に描写している。平松さんの「フラメンコの踊り子」、相川さんの「八幡堀」はベテランの健在を示しており、松村さんの「大きなミモザと青い窓」はずいぶん腕を上げたなと感じさせる。大阪会員南野さんの「蘇州水路」は旅情を誘われる作品である。
 「水彩」では加藤さんの「はるか」(Mount Cook Lily)と「はれる」(晩秋のカヤノ平)が実に素晴らしい。
 女性陣の活躍も目覚しく、加藤(節子)さんのボタニカルアート「Broad Leaves」はカラーとモノクロ対比の力作である。金井さんのパソコン画「美人さん」は画集の表紙に使えそうだ。櫻井さんの「水墨画」4点は久しぶりに奈良・京都に行きたい気持ちにさせる。

 写真部門は、出展者数19名、作品数42点であるが、内訳は「フォトサークル2000」が10名、作品数27点、「フォトクラブびわこ」が9名、作品数15点である。
 「フォトサークル2000」の今年の課題は「公園」であるが、作者各人の視点と解釈で表現された多彩な作品として仕上がっていた。
 また、自由作品はおのおのが自由に撮影してきたものであり、個性が発揮されて楽しい作品が出展されていた。
 「フォトクラブびわこ」は大胆なアングルでの作品、コンテスト向けと思われる作品が見受けられた。
 全体としては、鶴岡さんの「木洩れ陽」、山崎(公子)さんの「秋色」、吉井さんの「涼風」、柳澤の「古寺紅彩」、福原(茂)さんの「がんばろうウェーブ」、西川さんの「深山の秋」、岩井さんの「禊」が来場者に概して好評であった。

 彫刻部門は、出展者品川さんお一人であったが、3点の作品が会場の中心に配置され存在感を感じさせられた。短冊置物「花あるときは花に酔い、風あるときは風に酔う」は秀逸であり、白衣観音、聖観音の仏像二体は緻密な丹精込めた作品であった。

 最後に、写真部門ではスペースの余裕がないため二段掛けをせざるを得なかったが、今後一人当たりの作品数を絞るとか、作品の大きさを制限するとか顧慮する必要がありそうだ。しかし作品数が増えたということはうれしい限りである。
                                                              (柳澤知男 記)
会場入口 会場風景
作品一覧 
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相川武夫油 彩古都の印象
油 彩八幡堀
奥 宗治油 彩涼(大川の滝/屋久島)
油 彩収 穫
油 彩君ヶ浜U(犬吠)
加藤 進水 彩はれる
水 彩いのち
水 彩はるか
加藤節子ボタニカルアートBroad Leaves
ボタニカルアートPincushon Flower
オイルパステル少女像
金井ヒロ子水 彩大好き
パソコン画美人さん
櫻井章博水墨画薬師如来立像
水墨画如来坐像
水墨画阿修羅
水墨画疎林の大鷹
下瀬英樹水 彩木曽・宝剣岳と千畳敷カール
水 彩神宮外苑のイチョウ並木
水 彩都筑の緑道
坪井駿三油 彩赤いカーデガン
油 彩青いチャイナドレス
平松 久油 彩フラメンコの踊り子
油 彩南仏マントンの住宅地
油 彩ゆ ず
前田幸子水彩&パステル函館港
油 彩桜 島
アクリル&水彩パリ風景スケッチ
松村俊二油 彩貝のある静物
油 彩大きなミモザと青い窓
油 彩C-cafeでの饗宴
油 彩ファーム富田(富良野)
南野彰宏油 彩蘇州水路
油 彩 春
宮武正浩水 彩春の庭先
水 彩夏の花
水 彩秋の山下公園
品川泰之彫 刻壁掛け型短冊と木彫り工芸
彫 刻仏像(白衣観音立像)
彫 刻仏像(聖観音立像)
   
   
青山新太郎写 真雪の朝(東京・千鳥ヶ淵)
写 真冬至近づく
久保秀雄写 真円遊会(東京・新宿御苑)
写 真花丘鮮烈
写 真池塘秋彩
鶴岡英雄写 真公園の秋(東京・新宿御苑)
写 真木漏れ陽
写 真集 合
永松啓至写 真希 望(東京・隅田公園)
写 真落日燃ゆ(山梨・山中湖村)
写 真秋 光(埼玉・川越市)
廣江昭道写 真紅い丘(茨城・ひたち海浜公園)
写 真森の妖精(レンゲショウマ)
写 真可憐(レンゲショウマ)
柳澤知男写 真開業祈願(東京・浅草公園)
写 真夏水仙(東京・立川市)
写 真古寺紅彩(神奈川・小田原市)
山崎 勲写 真春光(東京・葛西臨海公園)
写 真甚平鮫と小判鮫(千葉・館山市)
写 真飛沫(神奈川・湯河原町)
山崎公子写 真秋色(長野・安曇野市)
写 真静寂(長野・佐久穂町)
山本 猛写 真どじょうはいるかな(東京・水元公園)
写 真平林寺晩秋(埼玉・新座市)
吉井道郎写 真何見てるの?(東京・武蔵関公園)
写 真晩秋(茨城・華川町)
写 真涼風(秋田・象潟町)
石丸 孝写 真水の舞
写 真晩秋の流れ
岩井文雄写 真男 衆
写 真 禊
片桐正行写 真晩 秋
写 真残雪の伊吹
岸田峰子写 真熱 演
西川政夫写 真深山の秋
福原良一写 真幻 想
写 真古 里
福原 茂写 真がんばろうウェーブ
溝口厚雄写 真古式懐かしい花嫁行列
写 真孫の獲物
武藤幹男写 真秋の兆し
写 真飛 舞

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