第13回OB会作品展

横浜市:神奈川県民ホール第2、3展示室

平成25年2月18日(月)〜24日(日)

(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(初日)
(顔の部分にマウスポインタを当てると名前が出ます 敬称略)
出展者の皆さん(最終日)

 第13回三菱樹脂OB会作品展は、2月18日(月)〜2月24日(日)までの7日間にて開催された。
 展示会は例年どおり2月開催であったが、展示会場は第1展示室から第2、第3展示室に変わり、展示スペースは広く、作品をゆっくり鑑賞することができ好評であった。
 しかし、今冬は殊の外寒さが厳しく、初日の冷たい雨に始まり、寒い日々が続き、会期は7日間にも拘らず来場者は概して低調であった。

 本年度の作品数は、絵画部門が32点、写真部門が49点、彫刻部門が10点、合わせて91点となり、昨年の82点を上回り、数の上では過去最多であった。
 絵画部門は、展示者数13名は昨年と同数であるが、作品数は昨年に比べて5点減少している。
 油絵には大作が多く、奥さんの「生きる」は100号という巨大なキャンパスに、古木、若木、幼木の三世代樹木それぞれの存在感を表現した力作である。
 平松さんの「一休み」「ローマ近くの観光村」は安定した実力が示されている。
 相川さんの3点は少し離れて見ると好さが倍増する。前田さんの3点は独特のトーンで印象的である。
 松村さんの4点は一段とレベルアップしており、とくに「母と子」の表情がすばらしい。
 坪井さんの裸婦2点は思い入れが描かれているようだ。
 大阪支部からの参加の南野さんの「寒椿」は花の色が鮮やかであり、松本さんの「3本立封切映画館」は細部まで描写され見飽きることがない。
 櫻井さんの水墨画2点は線にこだわるだけあり、秀逸作品である。
 加藤節子さんのボタニカルアート「マウントクックリリー」、金井さんの「パソコン画」は色使いが印象に残り、水彩では、下瀬さんの「上野奏楽堂」、加藤進さんの「おしゃべり」が好評であった。

 写真部門では、展示者数18名、作品数49点は過去最多である。
 フォトサークル2000の課題作品9点は「花」をテーマにした作品であるが、それぞれ個性を発揮して撮り方に工夫を凝らした作品に仕上がっている。
 自由作品は25点展示され、テーマは自由であるのでネイチャー系の花、風景の写真が多いようだ。
 永松さんの「古寺秋彩」、広江さんの「春愁」、鶴岡さんの「紅」、吉井さんの「渓谷の秋」、柳澤の「まだ眠いよ」、「雪花舞う」が概して好評であった。
 山崎公子さんの「妙義山の月」はシャッターチャンスをとらえるのに努力された様子がうかがえる。

 フォトクラブびわこでは、自由作品は15点展示され、何れも関西地区を中心とした風景、スポット写真であるが、切り取り方が非常に上手である。
 岸田さんの「ゆき大好き」、片桐さんの「湖北の夕照」、石丸さんの「人形供養」が好評であった。
 溝口さんの「柳の生命力」は、ダムの貯水量が減少し、地上に現れた柳の根塊に感動された様子が目に見えるようである。

 彫刻部門は品川さん一人で10点展示されたが、とくに来場者に好評であったのは「阿弥陀如来立像」で、光背の精細な透かし彫りに感嘆しきりであった。

 過去13回利用してきた神奈川県民ホールの耐震化にともなう改装工事が決まり、来年の県民ホールにおける展示は不可能となった。現在幹事会にて新たな展示会場を物色中である。
                                                              (柳澤知男 記)
会場入口 会場風景
作品一覧 
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相川武夫油 彩待春の根尾谷(岐阜)
油 彩霧と里山(信州)
油 彩静 寂(丸沼)
奥 宗治油 彩生きる
加藤 進水 彩風わたる
水 彩濡れそぼつ
水 彩おしゃべり
加藤節子ボタニカルアートマウントクックリリー
ボタニカルアートコバイケイソウ
ボタニカルアートコーン
金井ヒロ子パソコン画散歩に行こう
水 彩ちょっと気弱そうなモデルさん
櫻井章博水墨画阿修羅
水墨画十一面観音
下瀬英樹水 彩巨木(雪の三国山)
水 彩上野奏楽堂
水 彩横浜税関
坪井駿三油 彩裸 婦
油 彩終わりなき日常を生きる
平松 久油 彩一休み
油 彩ローマ近くの観光村
油 彩サクラ
前田幸子油 彩紐 靴
油 彩函館港U
油 彩薔薇の花
松村俊二油 彩薔 薇
油 彩母と子
油 彩初夏の庭にて
油 彩赤い屋根の町並み(ドイツ)
松本 弘油 彩北の町ベルゲン
油 彩3本立封切映画館
南野彰宏油 彩寒 椿
品川泰之仏 像釈迦如来坐像
仏 像阿弥陀如来立像
木彫りバターナイフ(ケヤキ)
木彫りペーパーナイフ(黒檀)
木彫り鍋 敷(ケヤキ)
木彫り携帯線香入れ(ケヤキ)
木彫り一輪挿し(ケヤキ)
木彫り花びん(黒檀)
木彫り丸 盆(桑)
   
   
   
   
   
   
   
   
久保秀雄写 真祝魚大漁
写 真大根日和
写 真晩秋早雪
鶴岡英雄写 真梅雨の晴れ間
写 真 紅
写 真新 緑
永松啓至写 真優雅の香り(長野県富士見町)
写 真黄葉御射鹿池(長野県茅野市)
写 真古寺秋彩(神奈川県鎌倉市)
写 真唐松夕照(長野県立科町)
橋本志眞彦写 真陽 春
写 真盛 夏
写 真晩 秋
廣江昭道写 真彼岸花
写 真立 春
写 真母の日
写 真春 愁
柳澤知男写 真緑陰の妖精(神奈川県八景島)
写 真編隊巡回(宮城県松島湾)
写 真まだ眠いよ(東京都多摩動物園)
写 真雪花舞う(東京都新宿御苑)
山崎 勲写 真雨上がり(東京都立川市)
写 真 流 (栃木県那須塩原市)
写 真スポットライト(千葉県千葉市)
写 真散 歩(千葉県成田市)
山崎公子写 真妙義山の月(群馬県安中市)
写 真春の雪(千葉県八街市)
写 真ハートの木(長野県白馬村)
山本 猛写 真初夏の尾瀬(群馬県片品村)
写 真羊山公園(埼玉県秩父市)
写 真平林寺晩秋(埼玉県新座市)
吉井道郎写 真春色鹿島槍ヶ岳(長野県安曇郡美麻村)
写 真渓谷の秋(福島県福島市在庭坂)
写 真緑陰に響く(山梨県北杜市大泉町)
石丸 孝写 真震える紅葉山肌
写 真人形供養
岩井文雄写 真春を告げるT(若狭鵜ノ瀬のお水送り)
写 真春を告げるU(奈良・二月堂のお水取り)
片桐正行写 真山里の夏
写 真湖北の夕照
岸田峰子写 真ゆき大好き
写 真里山の秋
西川政夫写 真力をふりしぼって
福原 茂写 真参 道
写 真節分祭
福原良一写 真晩秋の色彩
写 真早朝の奈良公園
溝口厚雄写 真柳の生命力
写 真漁師の技

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