柴田弥蔵さんがNHK全国短歌大会で特選
平成20年2月3日(日) NHK教育テレビで放映
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賞状を片手に喜びの柴田さん |
毎週日曜日、NHK教育テレビで放映されている短歌番組で、この度、平成19年度全国短歌大会の募集があり、柴田弥蔵さんが応募されました。 その結果、4万首を超える応募作品の中で優秀な作品となる入選、秀作、特選とあるうちの最高位の特選に、みごと選定されました。
今回、特選に選定された短歌は昨年の夏、お孫さんが帰ってこられた折、長浜八幡神社に蝉とりに連れて行った時に作ったものだそうです。
<特選作>
「落蝉の翅を拡げて透かす子に空はなにいろ今日原爆忌」
1月26日に、NHKホールで録画収録が行われ、その時、選者の“辺見じゅん”さんから特選作に選ばれ、「落ちた蝉の翅をひろげ、そして透かし、その蝉が何色かなど、いろんなイメージがわく。“空はなにいろ”といい、“今日原爆忌”と結ぶ、最後の結句が非常に効いている。戦争体験のある祖父から子に、そして孫に伝えていく、何かがこの歌の中に込められている。」との選評がなされました。
この後、表彰式が行われ、賞状とトロフィ、そして放送に使われた短歌の書かれたパネルが授与されました。
この内容は、全国へ2月3日(日)NHK教育テレビで、AM7:30〜8:30に放映されました。
今年は、柴田さんご夫妻にとって金婚式の年でもあり、二重の喜びとなったようです。
今までも、この番組の中で何度か入選作には選ばれたことがあるとのことですが、特選は今回が初めてで、非常に名誉でもあり、おめでたいことです。
今までの入選作のいくつかを、次に紹介させていただきます。
「風に折れ水に屈める枯蓮の闇に泛びぬ屈葬の戦友(トモ)」
「田の神を煙に捲きつつ畦を焼き頬被りのまゝ拝む夕日」
「居並びてなに語るなく古宿に少し欠けたる月眺めおり」
「進学の断念われを諭したる母の涙の今も鮮し」
「痴呆とは知りつつ父を叱りたり心に夜叉の衣を纒ひつつ」
柴田弥蔵さんは、退職後から短歌を始められ、平成13年頃からNHKの短歌に応募入選するようになったとのこと、敬服いたします。
(磯田 智 記)
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テレビ放映中の柴田さん |
放送時、最初に登場した柴田さん |
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テレビに映し出された特選作 |
NHKからの賞状 |
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