第21回「四季の彩り」写真展

青山新太郎さんと永松啓至さんが出展

平成20年1月11〜17日 於、東京六本木・富士フォトサロン

(顔の部分にマウスポインタを合わせると名前が出ます 敬称略)

 青山新太郎さんと永松啓至さんが、今年も東京六本木・富士フォトサロンで開催された「四季の彩り」展に出展されました。

 この写真展は、400名を超える会員数を擁する日本写真家連盟の主催になるもので、沢山の応募作の中から厳正な審査の上、出展作が決定されるという権威ある作品展。 それだけに、展示されている作品は見事なものばかり。

 この写真展の六本木での開催は初めて。 連盟の役員もやっておられる青山さんは、会場が昨年までの銀座から移ったことで、来場者が減るのではと心配されていたとのことですが、どうしてどうして。 以前にも増して多くの人が来場、最終的には2万人を超す盛況になったそうです。 15日には、当OB会の「フォトサークル2000」の面々も来場。 みなさん、昨年より一段と力のこもった作品群の熱気に打たれ、食い入るように熱心に観て回っておられました。

 青山さんの作品は、南房総・野島崎で写された「季節風」。 一見モノクロと見まがうくらい色を抑えて、砂と見違えるくらい細かい波の風紋を上から撮ったもの。 左上遠くに波と岩も配され、見ていると中に引き込まれるような力のこもったもの。

 永松さんの作品は、横須賀・長井海岸で写された「残照」。 赤く暮れなずむ空を背景に、海岸の岩と一匹の鷺のシルエット。 昨年の展示作、波浪を正面から写された動的な写真から、今年は一転して、穏やかな静的なものとなっており、観ているこちらの気持ちも落ち着かせてくれます。

 青山さん・永松さんとも、日本写真家連盟や樹脂OB会などの撮影会で、幅広い対象に鋭い眼を注がれていることはご存じのとおり。 今後の、一層のご活躍を予見させる展覧会でした。
                                              (下瀬 英樹 記)

「季節風」 南房総・野島崎(青山新太郎作) 「残照」 横須賀市・長井海岸(永松啓至作)
会場にて、青山新太郎さん 会場にて、永松啓至さん

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