第22回「四季の彩り」写真展

青山新太郎さん、永松啓至さん、吉井道郎さんが出展

平成21年1月16〜22日 於、東京六本木・富士フイルムフォトサロン

第22回四季の彩り展ポスター
(顔の部分にマウスポインタを合わせると名前が出ます 敬称略)
会場にて、フォトサークルの皆さん

第22回「四季の彩り」展を見て

「四季の彩り」展には、例年、青山新太郎さんと永松啓至さんが出展されていますが、今年は新たに吉井道郎さんも出展されました。
 この写真展は、400名弱の会員数を誇る日本写真家連盟の主催になるもので、連盟常任理事の青山さんは実行委員にも名を連ねておられます。たくさんの応募作品の中から厳正な審査を経て、一人1点の出展作が決定されるという権威ある作品展。それだけに、展示されている作品は皆見事なものばかり。
 会場には、たくさんの人が、力のこもったそれぞれの作品を熱心に見て回っておられました。入場者数は延べ1.5万人を超す勢いとのこと。1月21日には、当OB会の「フォトサークル2000」の面々9名も来場。
 青山さんの作品は、鎌倉・稲村ヶ崎で撮影された「夕べの潮」。夕闇迫る海岸、波浪に落日の赤い陽が映え、いくつかの大きな黒い岩を配した見事な作品。思わず厳粛な気持ちになりました。
 永松さんの作品は、裏丹沢の道もない沢の上流で撮影された「光響」。高さ20メートルほどの滝を画面左に、滝の飛沫に樹々の影が当たり、その微妙な色調の変化が見事に捉えられている。明るい、さわやかな作品。
 今年初めて出展された吉井さんの作品は、群馬県の野反湖近くの沢で撮影された「渓流」。小さな沢の苔むした岩と、その間を流れ落ちる水流。見ていると、しばし都会の喧騒を忘れ、落ち着いた、静かな心になる作品。

 聞くところでは、撮影適地を求め、重い三脚とカメラを持ち、ときには早朝家を出て、路もない沢を一人遡ることもあるとか。また、決定的瞬間を写すべく、長時間ジッと待つのもしばしばとのこと。皆さんのすばらしい作品を見入っていると、写真趣味には、鋭い感受性だけではなく、体力と忍耐力、ときには肝力も必要だなと感じさせられました。
 青山さん・永松さん・吉井さんとも、日本写真連盟や樹脂OB会の撮影会で、幅広い対象に鋭い眼を注がれていることは皆さんご存じのとおり。今後、一層のご活躍を予見させる展覧会でした。
                                   (下瀬 英樹 記)

もうひとつ、加藤 進さんからも、ご投稿いただきました。

 写真展のご案内をいただいたので出かけてみました。
 平成21年1月16日(金) (加藤 進 記)

 日本写真家連盟 第22回 「四季の彩り」展
 青山新太郎さん、永松啓至さん、吉井道郎さんが出展
 日本の風景を撮った講師3点、会員200点の作品が春夏秋冬の順に展示されていました。
 どこか懐かしい風景が写真家の目を通して、あるものは優しく、また厳しく、大きくまた細やかに切り取られて、それぞれの画面に作家の世界が表現されていると感じました。
 200人の中に、わがOB会員が3人も選ばれているなんて、なんとすばらしいことか。
 鑑賞中に青山さん、吉井さんに会うことができました。
 青山さんの作品はタイトル「夕べの潮」:撮影場所 稲村ヶ崎、永松さんは「光響」:相模原市、吉井さんは「渓流」:群馬県六合村でした。

 なお、写真は、永松啓至さんと加藤 進さんから、ご提供いただきました。

「夕べの潮」 鎌倉・稲村ヶ崎  (青山新太郎作) 「光響」 相模原市・裏丹沢  (永松啓至作)
「渓流」 群馬県六合村  (吉井道郎作) 会場にて、青山新太郎さんと吉井道郎さん

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