平成24年OB会定期総会報告

 平成24年6月15日(金)長浜工場
 

総会始まる

鳥居会長がご挨拶

山本常任幹事が会務報告

総会風景

木戸長浜工場長が経営状況説明

長浜工場見学・ショールーム

長浜工場見学・セパレーター用フイルム工場

市内観光・駅前「三献の茶」銅像前

市内観光・黒壁ガラス館

市内観光・大手門通り

懇親会で、姥貝社長がご挨拶


 OB会定期総会報告
  平成24年6月15日(金)
  長浜工場・商品開発研究所3階会議室
  総会 出席者75名
  司会進行 山本常任幹事

 [1] 鳥居会長挨拶

 東日本大震災から1年3ヶ月が過ぎましたが、未だに放射能汚染が障害となり、復興が遅れており、元の場所に戻れない方々が多数おられます。
 3.11大災害を経験してから、国民の一人ひとりが、自分で情報を取捨選択し、自分で考え、自分の意志で行動する兆しが出てきたように感じます。
 ここ長浜市でも、関西電力・大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、議論してきたと思いますが、絶対安全はないわけなので、今後、ベストなエネルギーミックスを求めて、知恵を絞り続けていくことが大切だと思います。

 さて、三菱樹脂においては、社長交代や本社移転がありました。三菱ケミカルホールディングスの小林喜光社長の著書「KAITEKI化学」(副題、サスティナブルな社会への挑戦)で述べられている経営理念に基づく施策と理解しています。三菱化学、三菱樹脂、三菱レイヨン、田辺三菱製薬の4事業会社が協奏しながら邁進していく企業体を目指しています。
 先日、本社ビルに参りましたが、受付の壁に、4社の名前の上に”THE KAITEKI COMPANY”と表示されていました。

 ところで、OB会の皆様は、健康維持のため、いろいろな健康法を実践されていると思います。昭和51年頃、長浜工場で腰痛予防体操を手作りで作り、長く実行されたことを覚えておられることでしょう。要は、継続するうちに、その効果が実感できるものです。私は、平成3年から真向法を始めましたが、最近、良さが分かってきました。

 最後に、本総会に当たり、三菱樹脂ならびに関係会社各位よりご祝儀を頂戴したことをご報告し、この場を借りて厚くお礼申しあげます。

 [2] 会務報告 山本常任幹事
 1)物故会員報告
   昨年度は16名の物故者がおられ、その御霊に全員で黙祷しご冥福をお祈りした。
 2)傘寿お祝い贈呈報告
   11名の方にお祝いを贈呈した。
 3)会員現勢報告
   平成24年3月末現在会員総数は、昨年に比べ7名増の693名、内新入会員22名。
 4)平成23年度OB会決算報告
   平成23年度定期総会収支決算報告。OB会基金決算および予算報告。
   平成24年度OB会予算説明。
 5)谷口会計監事から監査報告
 6)役員改選の件
   吉田 宏氏が、顧問に就任された。
   佐藤昌二幹事が退任され、代わって、甲田 治氏が、幹事に就任された。
   谷口勝利会計監事が退任され、代わって、後藤 勤氏が会計監事に就任された。
 7)前記の決算、予算、役員改選の諸議案について出席者全員異議なく、ご承認を得た。

 [3] 三菱樹脂経営状況説明 
 総会終了後、木戸利明長浜工場長から、三菱樹脂社の平成24年3月期の経営状況、今後の経営方針、長浜工場のトピックスなどについて、詳細な説明があった。

 [4] 長浜工場見学
 総会開催に先立って、48名が参加して、工場幹部の案内で長浜工場見学会が行われた。
 第14、15会議室で概要説明を受けた後、2班に分かれ、最初に、ショールームにて合併後の新生三菱樹脂の新製品を主体に説明いただいた。
・市道の西側にあった旧ダイアラップの小巻工場、木造倉庫も総て撤去されて空地になっている。植物工場など新規事業場所として計画されている。
・2号幹線両側のかっての主力製品だったパイプ、波板、平板工場などが撤退により閉鎖。波板工場はラップの小巻工場に変身していた。
・東門の奥、G地区はかっては長浜工場のチベット(?)とも言われ、パイプ置き場が主体であったが、新規商品の生産拠点に変身しつつある。
  ・リチュウムイオン電池セパレーター用フイルム工場(旧特パイ倉庫)
  ・光学用透明粘着シート「クリアフィット工場」(旧TRセンター)
<見学所感>
 一昨年の山東工場に次いで、久々の長浜工場見学で、幹線通りを巡回するだけであったが、新時代の到来を強く印象づけられるものであった。
 とくに、かってのパイプ、プレート、波板の生産で賑わった2号幹線は閑散とし、代わってフイルム新商品製造でのG地区の変身は頼もしく感じた。熱の入った担当部課長の説明で、あっと言う間の一時間。片送バス利用と、今さらに長浜工場の広さを再認識した。
              (森川 栄壽 記)

 [5] 長浜市内観光
 総会開催に先立って、8名が参加して、OB会会員で現在は「NPO法人長浜ボランタリーガイド協会」で活躍中の 後藤健二、磯田智両氏の案内で市内観光を行った。
 数年前建替えられた橋上駅の2階から西の長浜城、南の慶雲館、鉄道スクエアを案内後、東口へ。
 秀吉と三成の運命的な出会いである「三献の茶」の銅像を見て、北国街道に入り、北大路魯山人の篆刻看板「呉服」や小蘭亭の天井絵が残る「安藤家」を訪れる。
 次いで、20数年前には想像すらできなかったほどの観光客が行きかう黒壁スクエアの拠点「黒壁ガラス館」から大手門通りを通る。
 今年度開催されている「戦国大河ふるさと博」会場で、NHK大河ドラマの過去50作に思いをはせると共に、今後に期待を寄せる「石田三成」の実像に迫った。
 「曳山博物館」では、動く美術品と称される12基の曳山の内、本物の曳山が2基展示され、その豪華さを身近に見ることができた。2階では曳山まつりの状況を迫力あるスクリーン映像にしばし見入った。
 この後、多くの文化財が残る「長浜御坊・大通寺」を拝観。
 秀吉の「伏見城・謁見の間」を移設したといわれる「大広間」は狩野派の唐獅子牡丹の絵、武者隠しの扉など伏見桃山時代をしのばせる。
 「新御座」では江戸中期の狩野永岳の筆による「琴棋書画の図」は、逆遠近法で書かれた特徴的な画風も見ることができた。
 下座の襖絵は狩野派から分かれて岸派を創った岸駒の「老梅」の絵に圧倒される。
 客人たちを迎えた「含山軒」「蘭亭」、ここの襖絵も狩野山楽・山雪父子の合作。
 円山応挙の作と伝えられる「曲水の宴」、これらは直接身近に拝観できるものであり、拝観者の感動を呼んでいる。
 「含山軒」の庭になっている国の名勝庭園「含山庭」は、遠くの伊吹山を借景にした枯山水の庭で評価も高い。
 これらの観光を終えた皆さんの声は、『今まで何度も見てきたが、長浜の観光スポットそれぞれがこんなに素晴しく見ごたえのあるものか気が付かなかった。最近の観光客の多さにもうなずける、見直した。』との声、しきりであった。
          (磯田 智 記)

懇親会(長浜工場 大志館) 出席者81名 
 司会進行 森川栄壽長浜支部長

 開会挨拶 鳥居会長 

 姥貝卓美社長ご挨拶
 三菱樹脂OB会の皆様こんにちわ。私は、吉田社長の後を受けて、この4月から、三菱樹脂グループの皆様と一緒に仕事をしております姥貝と申します。
 本日、三菱樹脂OB会の懇親会にお招きいただき、誠にありがとうございます。厚くお礼申しあげます。
 ご存知のとおり、三菱ケミカルホールディングスには4つの事業会社、三菱化学、田辺三菱製薬、三菱樹脂、三菱レイヨンが入っております。
 私は、この4月に、三菱レイヨンから三菱樹脂に参りました。
 そういうことで、私自身から自己紹介をさせていただきます。私は、昭和46年に三菱レイヨンに入社、当時は、80%以上の売上高を繊維が占めているといった繊維の会社ということで入ったわけです。
 しかし、配属されたのは化成品、つまり樹脂の部隊で、それ以来ずっと営業の仕事を担当、繊維の仕事もしましたが、ここ7〜8年間は、ビジネス以外に、事務スタッフ部門、経理、総務、人事、システム、国内外の関係会社管理の仕事もしました。そういう意味では、幅の広い仕事をしてきましたので、現在、樹脂の仲間と仕事をしていますが、仕事の中味は比較的早く把握できているのではないかと思っています。
 私一人では何もできない。人というところでは、樹脂ではほとんど知らない。つまり、新しい仲間と一緒に一生懸命頑張っていかなければならないと思っています。
 さて、木戸長浜工場長から、当社の昨年度の状況等の報告があったと思いますが、吉田社長は大変苦労されたことと思います。
 昨年は、前半は非常に堅調だったのですが、東日本大震災の影響、タイの大洪水などあり、サプライチェーンが寸断されることになり、また、ヨーロッパでの国家レベルの財政危機ということで、後半は、各事業とも営業利益を上げることが大変な状況になりました。
 結果的には、収益の8割は前半で稼いで、残りの2割が後半でという結果であったというのが実情です。
 4月から、新事業年度が始まりましたが、ようやく社内の予算レベルのスコアが出せるような状況になってきております。
 製品によって、強弱はありますが、数量が戻ってきた感じがします。まだまだ、需要は強くないので、ちょっと脇をゆるめると、また元に戻るという状況ですので、私たち現役は、しっかり脇をしめて頑張っていきたいと考えております。 
 
 以下、FPD用途を中心としたポリエステルフィルム事業の中国戦略、好調なアルミナ繊維「マフテック」の事業戦略、植物工場の開発計画などの詳細とともに、4象限の事業ポートフォリオの説明があった。

 成長事業については今後も成長を維持し、基盤事業については地盤をしっかり築き、創造事業については先行投資をして、将来の当社を支える事業に育て上げ、再構築事業は、ライフライン、住宅関係とも需要自体が落ち込んでおり、工場の再編、物流費の合理化など、様々な手を打っております。改革の手は緩めないで、できるだけ、トータルできっちりした利益が出せるような事業体にしていくつもりです。
 今後とも、OB会の皆様には、会社の事業過程については、いろいろご指導、ご支援、ご理解をお願いしたいと思います。
 私どもは、三菱ケミカルホールディングスの4つの事業体の1事業会社であるということで、グループの中でも存在感をきっちり発揮して、皆様にもご了解いただけるような会社にしていきたいと思っています。今後とも、よろしくお願いいたします。

 乾杯・懇談
 参加者最高齢、唯一の大正生まれの坂本堅一様のご発声で乾杯し、懇談に移った。

 中締
 長浜支部OBを代表して、柴田弥蔵様のご発声で、三菱樹脂社ならびにOB会のさらなる発展を祈って、一本締めでお開きとなった。

 総会and/or懇親会出席者 (82名)
(会社)姥貝卓美社長、和田卓也常務、三崎正寛人事部長、木戸利明長浜工場長、高田裕治浅井工場長、渡辺晴一長浜工場総務部長
(本部)鳥居正義会長、宮部義一顧問、菅澤武彦顧問、神尾 章顧問、吉田 宏顧問、井伊國裕、井尾義明、岩田幸三、小林清甚、坂本堅一、佐藤 勇、佐藤洋介、谷口勝利、柘植 茂、原島尚参、平盛秀正、、松井武久、松内俊夫、宮下和久、森 邦彦、山本 猛、山谷章浩、渡辺俊彦
(長浜)磯田 智、岩根信次、大竹欣祐、大村元孝、梶 道信、金澤淳三、川上由明、神部勇作、岸本一郎、北村柾美、木下勝康、草野政蔵、小林 守、後藤健二、佐伯清忠、坂上 聡、澤田正行、柴田弥蔵、清水 博、下村良弘、鈴木健治、立石 尭、田中幸雄、堤 賢三、外海金太郎、富岡秀雄、直井一博、中嶋 清、中村利之、西川多気夫、野呂忠章、馬場智章、橋本 忠、広瀬 毅、藤田 稔、松宮正之、三橋勝三、宮澤 勉、武蔵秀夫、村上孝司、森 隆男、森川栄壽、山田孝夫、弓削郷史
(大阪)岡本益弘、奥田公具、熊倉 寛、松本 弘、南野彰宏、山口 滋、山本 功
(名古屋)伊藤 壽、円山普薫、森田 明
(九州)相馬義一 

森川長浜支部長が司会進行

最高齢の坂本堅一さんの乾杯で懇親会始まる

「大志館」での懇親会風景1

「大志館」での懇親会風景2

「大志館」での懇親会風景3

長浜支部0Bを代表して柴田弥蔵さんが中締め

 
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