第10回青山水彩スケッチ画展

下瀬英樹さんが出展

平成22年2月8(月)〜14日(日)  於、東京・京橋ギャラリーくぼた

丸子宿・丁子屋

 下瀬さん出展の第10回青山水彩スケッチ展を拝見。
 2月12日(金)お昼前に東京京橋にある「ギャラリーくぼた」で開催中の、下瀬さんが出展されている第10回青山水彩スケッチ展を訪問した。
 会場に入ると、すでに先客もかなり居られて熱心に鑑賞されている。全部で63点の作品が展示され、水彩画展特有のさわやかな雰囲気を醸しだしている。
 この会に特徴的な、ペンを用いたシャープなタッチの建築物をモチーフにした作品が多い。

 下瀬さんの作品は、「丸子宿・丁子屋」、「関東学院中学部」、「安達太良山爆裂火口」の3点である。
 「丸子宿・丁子屋」は、茅葺屋根の古い商家を、線と淡い彩色で描かれていて、素晴らしい雰囲気をかもしだしている。
 「関東学院中学部」は、伝統ある学校の建築物をすっきりとした描写で表現されている。
 「安達太良山爆裂火口」は、今回の展示作品には珍しく、広大な景観を描かれている。こういう大きい風景対象を、火口を左サイドに配置し、両サイドの山腹の彩色が異なる、立体感のある描写と遠景の描写とを合わせて、見事に雄大な火口風景を表現されている。

 以上の3点ともに、それぞれ特徴があり、なかなか素晴らしい作品であったと思います。とくに「安達太良山爆裂火口」は迫力があると感じました。
 この後、もう一度全体の展示作品を拝見後、今後のますますのご活躍を期待しながら会場を後にした。

                                          (永松啓至 記)

安達太良山爆裂火口 関東学院中学・高校

絵画と写真バックナンバー案内に戻る