第49回全展に奥 宗治さんが出展
於、東京・上野の森美術館
平成23年12月1日〜5日
奥さんが全展(全日本美術協会)の準会員に推挙さる
第49回全展に参加して
12月1〜5日の間、上野の森美術館にて第49回全展(全日本美術協会)が開催されました。
会期中、寒暖晴雨、天候の急な変化に悩まされ続けましたが、多くの絵画愛好家の方々のご高覧をいただき、激励のお言葉を頂戴いたしまして、心から感謝しております。
全展は、通常、東京都美術館で開催される公募展ですが、昨年と今年は東京都美術館が改装中のため、上野の森美術館での開催となり、画面サイズも30号に限定されました。
今回、私の参加作品は、「涼」F30号油彩画です。モチーフは、屋久島の西部海岸近くにある“大川の滝(おおこのたき)”。里にある滝としては最大の規模をもつ由。
日本の滝100選に選定され、熱変成岩盤上を落差88mで流下する本流の真正面に立つと、その威容に先ず圧倒され、同時に心身ともに洗い流されるような清清しさを感じます。
今風にはマイナスイオン一杯とでもいいましょうか。今年8月に銀座の“ギャラリーいず”での、全展小品展にSMサイズで出品したのがエスキースとなりました。水は巌を突き刺し分流し、また合流して団塊となり、水煙をあげて落下する。その動的な表現に苦労しました。
第48回全展の「白い巨岩」F30号に続いて、今回は、全日本美術新聞社賞を受賞したことも大きな喜びですが、昨年同様、同誌新年号(平成24年1月10日発刊)に、権威ある評論家の先生の講評がいただけることもありがたく思います。
また、全展資格審査会から“準会員”に推挙の通知がありました。これまで以上に、真摯な態度で自然を見詰め、正直な自己表現の追及に、一層精進を続ける所存であります。
今後とも皆様のご指導ご鞭撻を宜しくお願い申し上げます。
(平成23年12月13日 奥 宗治 記)
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